1.準備する物:
・入れ物:ケースの大きさは大きい方がいいと思います。私たちは60cm×30cm×高さ36cmのガラスケースでオス2匹、メス3匹で飼いました。
・マット(土):ホームセンターやディスカウントショップで売っているカブトムシ・クワガタ用のマットが良いです。産卵してくれる確率は高いと思います。大体4.5リットルで300円くらいです。土を入れる量は20cmくらいの高さにしました。カブトムシは結構地中にもぐるので。
・クヌギの葉っぱ:カブトムシにとっては、お布団の意味があるようです。なくてもいいです。その場合はマット(土)の中にもぐります。
・木の枝:木登りしたり穴にエサを入れたりします。ホームセンターで100円前後、スーパーで200〜300円。デパートの昆虫コーナーはもっと値段が高いです。
・エサ:これはほぼ毎日か1日置きでした。一番安いカブトムシ用ゼリー(ホームセンターで100円〜300円)で充分だと思います。高タンパクのゼリーももちろん、よく食べますが。黒砂糖を水に溶かしたものを脱脂綿に浸してやったりもしましたが、スイカと同じ理由であまり良くないそうです。わが家ではスイカも結構やりましたが、タブーみたいです。スイカは好みますがお腹をこわして下痢をおこすようです。リンゴとかぶどうも与えました。特に問題はありませんでした。夜中から夜明けにかけて暗いうちに食べているようです。
2.幼虫と成虫の飼育
成虫について
温度が上がる日当たりよりはやや木陰の方がいいと思います。
成虫は雄1に対してメス2〜3の割合がいいと思います(オス同士だとメスを奪い合って喧嘩をするので)。
オスはメスに対して盛んに交尾を求めるので行っていないようでちゃんと交尾はしていると考えて良いです。オスの次ぎにメスが死んだ後、マットを掘り返してみると小さな1ミリ程度の白い球形の卵が見つかるはずです。その後やや長細くクリームがかった丸に変わる。1匹のメスで50個くらいの卵をわが家では産みました。
幼虫について
一週間もすると1齢幼虫にかえって、2齢、3齢と大きくなっていくが、注意する点は、クヌギマットの交換で、幼虫も大きくなるにつれてフンの大きさも大きくなりマットに目立ってきます。ちょうどスイカの種のような形状をしています。黒いのでマットの中で見分けづらいですがよく見ていると分かるようになります。フンがマットの中で目立ってくると幼虫は上に出てきたり、ガラスケースだとガラス越しに見えるように端までやってきます。こうなると黄色信号で早く替えてやらなければなりません。要するにエサがない、といって出てくるわけだから。私達は丸ごと交換していましたが、上からかけてやる方法をとっている人もいるようです。で、私達は市販のクヌギマット(マルカンのがいいです)に水をかけて湿らせ(握るとだんごになるくらいがちょうどよく、水が垂れるようだと少し水分が多いです)、この湿ったマットに対して、米ぬか(お米やさんで100g10円でもらいました)、小麦粉、きな粉をそれぞれ、マット4.5リットルに対して100gずついれました。そうして、さらにかき混ぜ、2〜3週間バケツの中で放置します。そして発酵するので、それを幼虫のマットとしてケースに入れてやりました。2〜3週間放置すると乾燥しているので、ケースに入れる際は又、水を加えてかき混ぜます。このスペシャルマットだとマットだけのものよりは成長が早いようでした。全ての幼虫が一匹も死ぬことなく6月に成虫になりました。このスペシャルマットを作る課程で問題点は、2〜3週間おかないと、発酵途中だと、かなりマットが臭いことです。しかも発酵で相当の熱が発生するので、この熱さにまいって幼虫が地上に出てきます。かき混ぜた直後のせいぜい1週間のことだと思いますが、やはり2〜3週間は置くのがいいと思います。実際私の所でも、マット交換の際、マットとぬか、小麦粉、きな粉を混ぜ合わせてすぐにケースに入れて、その上に全ての幼虫を置くと、最初、幼虫たちはいつものようにもぐっていきましたが、その日の夜、全幼虫が地上に出てきていて、最初は、空気が少ないのかなと思っていました。ふたを開けて見てみると、ゴミのような悪臭がすぐにしました。それと同時にマットを触ってみるとかなり温度が高いことに気が付きました。これが発酵なのだと理解しました。いぶしだされたようなものです。
冬眠・さなぎについて
12月初旬にはエサ自体をもう食べなくなり、動かずじっとして、冬眠に入ります(5℃以下で冬眠と言われています)。私達の場合は掘り起こしてみて、動きのにぶさで何となく感じました。それで、もうマット交換はしなくてもよいと思いました。私達は大きな衣装ケース(74×44×33)で飼っていたのですが、10匹の幼虫がいました。そういう衣装ケースが3個、最初、30cm×30cmくらいの小さめのケースでしたが、さなぎになるのに、ある程度のとなりの幼虫との距離、及び高さは最低15〜20cmくらいは必要だと思います。幼虫についてはあまり触らない方がいいという意見もあります。私達の場合は、都合3回はケース交換で掘り起こしましたし、マットは大体、月に1回程度は交換していました。その都度、幼虫を直接、手で掴みましたが、それほど神経質にならなくてもよいと思います。一般的に20℃以上、3月下旬になると動き始めます。マットを食べ始めさなぎの準備に入ります。4月頃、最後のエサを替え、5月末〜6月初旬にさなぎになります。羽化は大体6月末ですがわが家では6月中旬でした。
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