※20年ぐらいすると絵画はいたみが目立ってきます。描き方や画材によってはもっと早くいたみます。特に売買されている絵や、美術館の絵は必ず何らかの補修が必要になってきます。多くの絵画は新しく手を加えられ、整えられるものです。絵の具の善し悪し、異なった絵の具の起こす化学反応、絵の具の時間経過、保管状態などがその理由です。画家が絵の具を塗り重ねる際、乾湿の関係を見極めていなかったということになるのですが、画家は必ずしも科学者ではなく芸術家として、技術面 では経験的に描くので、そこに誤算が生じてしまうのです。このことは多くの画家に見られます。
独自の手法
こわいのは薬品を使って汚れを落とす修復をされることです。これは油絵の表面 の絵の具まで洗い流してしまい、さらに修復の範囲を広げてしまいます。 絶対に避けた方がいいでしょう。小社では元の絵を傷つけることなく汚れを取り除くことが出来る独自の手法をとっております。
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